日本工業経済新聞社(茨城)
2019/07/26
【茨城】水戸市が県へ河川改修など要望/20年度国予算関連で
水戸市は、このほど2020年度の国予算に関する要望事項をまとめた。要望事項は、県への要望との重複を除くと8項目20事業。今回から追加された防災・減災対策をはじめとして、教育環境の充実や那珂川水系河川改修事業、高規格幹線道路の建設促進などについて、配慮を求めている。高橋靖水戸市長が31日に国土交通省、文部科学省、環境省、総務省へ要望活動を行う。
防災・減災対策では消防施設の移転改築や、防災拠点ともなる学校施設の長寿命化を図るとして、緊急防災・減災事業(消防施設整備)および防災・減災、国土強靭化(学校施設の長寿命化、トイレ改修)への支援の継続を要望する。
教育環境の充実では、見川幼稚園・小・中学校の改築事業(見川小の校舎改築)や学校施設の長寿命化改良事業、大規模改造(エレベーター設置、トイレ洋式化など)への財源確保を望んでいる。
河川改修では、那珂川・涸沼川の下流部において無堤地区が多く、有堤地区においても越水による堤防決壊の不安があることから、事業の一層の促進を要望。
具体的には@大野地区築堤の早期整備(L3100m)、未着手区間の早期着手(L500m、L3000m)A既存堤防の調査、強化対策B那珂川河道の掘削(L1万5000m)C涸沼川の無堤部の改修促進(L6700m)D常磐自動車道上流区間(左岸)の浸水対策(L2500m)―。
高規格幹線道路については、東関東自動車道水戸線の全線開通に向け、潮来IC〜鉾田IC間の早期開通を要望する。
そのほか、社会資本整備総合交付金および防災・安全交付金の確保や国営緊急農地再編整備事業の予算確保を要望。世界遺産登録や歴史まちづくりに関する取り組みへの支援も継続して求める。