日本工業経済新聞社(茨城)
2019/07/09
【茨城】日立市が萬春園再整備/7月にも設計プロポ
日立市高齢福祉課は萬春園(鮎川町2−6−38)の再整備事業を進めている。本年度は整備用地を確保するとともに、基本設計の策定に取り掛かる。設計者は公募型プロポーザルで選定する方針で、その場合は早ければ7月中にも公募を開始する。工事への着手は、2021年度以降となる見通し。
萬春園は1975年に開設した特別養護老人ホーム。施設規模はRC造(一部S造)3階建て、延べ約2900u。
経年劣化による不具合の発生が見られ、耐震強度も十分ではない。さらに1床ごとのスペースが現在の基準に比べて狭いという課題もある。
以上のような状況から、市は施設入所者の安全と生活環境の確保を図るため、同施設の再整備に取り組む。2018年度に策定した基本計画に基づいて事業を推進していく。
同施設は現在も使われている施設であることから、現有地での改修や建て替えは困難。そのため、近隣地に移転して建て替える。
場所は現在地から南東、油縄子小学校の南に位置する8987・88uで、市土地開発公社が取得した。取得費は2億4986万4000円。
床数は現在と同じく100床を予定している。具体的な施設の面積は現段階では未定だが、1床ごとのスペースは現在の施設よりも広くなる予定のため、建物全体の床面積も既存施設よりも大きくなる見込み。
今後のスケジュールとしては、19年度に基本設計を、20年度に実施設計を策定。予算が付けば21年度から工事に着手する方針だ。