日本工業経済新聞社(茨城)
2019/06/28
【茨城】北茨城市実施計画/新規で歩道整備推進
北茨城市は2019〜21年度の実施計画を公表した。19年度の全体事業費は85億7367万4000円。建設関係の新規事業は、市道への歩道整備工事や学校施設長寿命化計画の策定。継続事業である学校建設事業では、磯原中学校新築の本体工事を12月ごろから実施予定。高萩市と共同で進める広域清掃センターの建設も早ければ年度内に発注する。道路関係では北町関本中線や駅西停車場豊田線などの改良事業、橋梁の長寿命化などを推進する。
実施計画の基本目標は◇協働でつくる希望あふれるまち(市民参画・行財政運営)◇いのち輝くぬくもりのあるまち(健康・医療・福祉)◇文化が香るはつらつ学びのまち(教育・文化)◇暮らしに安心幸せを感じるまち(都市基盤)◇人と自然が元気な潤いのあるまち(自然環境・生活環境)◇未来を支える個性と活力のまち(地域産業の振興)―。
本年度からの新規事業を見ると、歩道整備事業では市道2292号線などに幅員2・5mの歩道を整備。安全性や利便性の向上を図る。全体計画によると延長は3370mで計画期間は24年度まで。総事業費は1億3500万円。
学校施設長寿命化計画策定事業は、学校ごとの老朽化状況を把握し、安全性を確保した上で各施設ごとの改築、長寿命化、大規模改造、修繕の優先順位を勘定した計画を策定する。予算額は2140万6000円。
継続事業の学校建設事業では、磯原中学校の移転新築に向け本年度から本体工事に着手する。現在進めている造成工事の工期は11月末で、12月下旬に建築工事へ着手する見通し。施設全体の面積は約8600u、全体工事費は25億6200万円を試算。設計は渇ェ田新一設計事務所・且ト建築設計事務所JV。
広域清掃センター整備事業は、高萩市と共同で新たなごみ処理施設の建設を目指すもの。概算事業費は約114億5000万円で計画処理能力は最大85t/日。建設地は北茨城市中郷町小野矢指959―1ほかの約5万u。現在は環境影響調査などを進めており、年度内には基本設計がまとまる見通し。早ければ20年3月にも
市庁舎空調・電気設備等改修事業は、且ト建築設計事務所(水戸市)が設計を担当。建設から30年が経過して老朽化が見られる空調設備や電気設備について現況を整理し、今後も安定した行政サービスを提供するため改修を行う。工事着手の時期は現段階では未定。
北町関本中線改良事業はJR常磐線大津港駅から国道6号を結ぶ県道平潟港線と、県道塙大津港線を結ぶ道路を整備するもので、総事業費は36億円。全体延長は1350mで幅員が15m。計画期間は20年度まで。
駅西停車場豊田線は、移転新築する磯原中学校通学路の安全確保や、災害時の避難路確保などを目的として整備する。延長540m、幅員16mで計画。総事業費は5億6900万円。
橋梁長寿命化修繕事業は市が管理する橋長15m以上の47橋を対象として、計画に基づいた修繕を順次実施する。事業期間は75年度までを予定し、総事業費は28億3000万円を見込む。19年度は落合橋や大北川橋や石岡橋、里根川橋、上原橋の修繕を計画している。