大阪府は、国の2020年度施策・予算への提案、要望をまとめた。都市整備関連では、大阪・関西万博の成功に向けた積極的な取り組み、なにわ筋線や大阪モノレールの早期整備に向けた財源措置などを盛り込んだ。
大阪・関西万博の成功に向けては、国の総力を挙げた取り組みを進め、開催に向けた計画策定、会場やインフラ整備などに係る財政支援を要望した。
鉄道ネットワーク関連で、20年度から用地買収などに着手するなにわ筋線や、20年度からの本格工事を目指す大阪モノレールについて、早期整備に向けた財源措置を求めた他、連続立体交差事業(南海本線・高師浜線・京阪本線など)を着実に推進できるよう必要な財源措置を要望した。
道路ネットワークの強化に向けては、阪神高速淀川左岸線の着実な整備と財源確保を要望した他、国道371号、大阪羽曳野線などを重要物流道路に指定するとともに、整備に係る財源措置などを求めた。
港湾の機能強化に関しては、阪神港の港湾施設の整備に必要な予算を確保するとともに、特定港湾運営会社が行う施設整備などへの支援強化を求めた。また、新規岸壁の整備を計画している堺泉北港については、早期に着手することなどを盛り込んだ。
この他、治水対策については、頻発する豪雨災害や台風による高潮被害に備えるため、地下河川、下水道増補幹線、流域調節池、3大水門などの整備へ十分な財源措置を講じることを要望した。
提供:建通新聞社