長浜市は、橋梁長寿命化修繕計画に沿って湖北町山本の三条橋など市内にある3橋について、次年度以降の補修工事の実施に備え今年度事業で橋梁補修に係わる詳細設計に取り組む。
補修設計の対象となるのは、湖北町山本の「三条橋」と、木之本町杉野の「奈野良橋」、朝日町の「長谷川橋」の3橋。橋梁長寿命化点検事業により過年度に実施した橋梁点検における橋梁の損傷状況の把握や健全度の判定結果を踏まえ、補修工事の実施に備えて詳細設計を進めていく。
三条橋(さんじょうはし)は、余呉川に架かる市道山本6号線上に位置。昭和7年に架設されて以来、今年で87年が経過。橋長は46・25bで橋幅はW4・36b、有効幅員は3・8b。車両1台が通過できる幅しかなく、行き違いは出来ない。橋脚は3基で4径間。上部工はRC造でT桁4連、下部工は重力式橋台2基と壁式橋脚3基。昨年10月に橋梁長寿命化点検事業に基づいて橋梁点検を実施した。
また、杉野川に架かる奈野良橋(なのはらはし)は、市道杉野線上に位置。昭和43年11月の供用開始以来、すでに50年が経過。橋長はL20bで橋幅はW4・8b(有効幅員W4b)、橋脚1基を持つ2径間橋。上部工はRC造でT桁2連、下部工は重力式橋台2基と壁式橋脚1基。一昨年の9月5日に橋梁点検を実施。
さらに、市道南新西本線上に位置し米川河川に架かる長谷川橋(はせがわはし)については、昭和31年に架設され63年が経過。橋長はL7・3bで、橋幅はW4・2b(有効幅員W3・84b)。橋脚は無く1径間橋で、上部工はRC造T桁構造となっている。橋梁点検は、2015年10月に実施。
橋梁点検の結果、3橋梁ともに「健全度はV」と判定され、早期に措置を講じる必要があると指摘されている。現状の損傷劣化の原因や進行状況を把握したうえで、橋梁の長寿命化を図るための「補修設計」を行う。
事業を管轄する市都市建設部の道路河川課では、近く一般競争入札により担当コンサルを決め(8月9日開札)、3橋ともに今年度内の完了を目途に、それぞれ設計業務を開始する方針。
提供:滋賀産業新聞