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建通新聞社(神奈川)
2019/07/29

【神奈川】県 湘南国際村BC地区利活用へ事業者対話

 神奈川県は、「湘南国際村」BC地区114fの利活用に向けた事業者対話(サウンディング調査)を8月22日から9月3日まで実施する。不動産市場の動向や、民間のニーズを把握し、事業者公募の検討につなげるのが狙い。対象は事業の実施主体となる意向を持つ者としている。事業者公募は2020年度に行う方針だ。
 事業者対話に先立つ現地説明会は8月6日に実施。2日までに政策局自治振興部地域政策課ホームページで申し込む必要がある。対話参加の申し込みは同ホームページで19日まで。
 BC地区は横須賀市湘南国際村に所在し、その面積約114・2fのほとんどを緑地(めぐりの森)が占める。既存建物はなく、インフラなども未整備となっている。市街化調整区域であるため、開発に際しては地区計画の変更などの手続きが必要となる。
 今回の対話では、▽BC地区一括利用を想定した事業アイデア▽事業コンセプト▽設置想定施設▽インフラ整備の課題▽隣接緑地の活用策▽近隣県有施設(湘南国際村センター内研究棟)の活用・連携▽事業方式(土地賃借の可能性、土地賃借料他)―などに関する意見を求める。
 横須賀市と葉山町にまたがる湘南国際村は、「歴史と文化の香り高い21世紀の緑陰滞在型の国際交流拠点」として1994年に開村。当初、計画地をA、B、Cの三つに区分し、段階的に整備することにしていたが、現在は、企業進出などを誘導するエリアをA地区に限定。その南東部に広がるBC地区については緑の再生・保全と自然環境を生かすエリアとしている。
 A地区には開村以降、総合研究大学院大学など官民合わせて16の研究施設などが立地。住宅地区には321世帯が入居している(18年4月1日現在)。しかし、未利用地が存在する他、既存の研究・研修機関などの利用者数はピーク時に比べて10万人減少している。また、BC地区は、活用が十分に進んでいない。
 こうした状況を踏まえて県は、今年3月に基本計画を改訂。国際交流拠点機能の強化(滞在機能の充実、MICE誘致)、自然環境のさらなる活用などを掲げ、活性化に取り組むことになった。

提供:建通新聞社