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北陸工業新聞社
2019/07/29

【富山】県立大生が決定法を立案/橋梁の維持管理優先順位で/呉西3市へプレゼン 

 富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科の学生による「老朽化した橋梁の維持管理優先順位の決定法に関する検討 第1回検討発表会」が26日、射水市の同大学環境工学棟で開催された。
 同学科2年生14名のほか、高岡市と射水市、砺波市の職員らが出席。冒頭、伊藤始教授があいさつし、「本日は2年生のトピックゼミとして、半年間検討した内容を発表してもらう。目的は学生のチームが、老朽化した橋梁への対策について予算や重要性、老朽化度の制約条件を踏まえながら、独自の視点や根拠・理由で優先順位の決定法を立案。その上で、自治体の優先順位と比較し、自分たちのオリジナリティを分析してもらう」と趣旨を説明。学習効果として、「主体的に取り組む能力・姿勢、社会に求められる課題解決能力、質問力やプレゼン能力を養うこと」と述べた。
 その後、4チームの学生が(1)砺波市(2)射水市新湊地区(3)射水市小杉地区(4)高岡市―を対象した検討結果を発表。各20前後の橋梁に関し、「健全性」と「重要性」に独自の詳細な評価基準や計算式を設定し、その基準に基づき評価。市の順位付けデータと比較し、差異の理由を考察した。
 呉西3市の講評もあり、「インフラの維持管理は重要な課題。学生に関心を持ってもらえ嬉しい。健全性は専門性が高くプロの仕事。学生が評価するのは難しいが、重要性に関する評価のアイデアは参考になった」との声が寄せられた。
 なお、審査の結果、プレゼンテーション賞には、砺波班(島健太・武田尚樹・西嶋大樹氏)が選ばれた。

hokuriku