大阪府鳳土木事務所は、4車線化を計画する国道170号道路改良事業として、2019年度事業から若樫工区(和泉市)への工事に本格着手する。同工区内の2橋梁を先行整備する計画で、若樫橋上部工と松尾川大橋下部工をいずれも20年度までの2カ年継続工事として、第3四半期に発注する見込み。
計画によると、2橋とも同路線の4車線化に伴う橋梁拡幅で、現橋のおおむね南側に新設する。いずれも幅員約11bを見込み、歩道部を含む2車線分を確保する計画だ。若樫橋は和泉市若樫町地内で、長谷川など谷部を渡る橋長120bの4径間連続鈑桁橋。現橋を架設した1980年度に4車線分の下部工(橋脚)を施工しており、現在耐震化工事を進めている。今回は、残る上部工を実施して整備完了を目指す。工期は15カ月を見込む。設計は東京建設コンサルタント関西本社(大阪市北区)が担当した。
松尾川大橋は、和泉市若樫町と春木川町の境で、松尾川などを渡る橋長220bの5径間連続鈑桁橋。82年に架設した。今回は下部工として橋脚4基の他、橋台2基の補強工を予定。工期は12カ月を見込む。設計は日建技術コンサルタント(大阪市中央区)が担当した。
国道170号は高槻市を起点に終点となる泉佐野市までの広域幹線道路で、新道(バイパス部)は大阪府3環状道路のうち、外環状線に位置付けられている。2017年に供用開始した国道480号父鬼バイパスからの交通量増加が見込まれることから、同バイパス〜岸和田市境の暫定2車線区間を若樫工区として4車線化を計画した。
提供:建通新聞社