北海道建設新聞社
2019/07/25
【北海道】富良野市庁舎建て替えでECI方式を採用 8月にも公募へ
富良野市は庁舎建て替えの事業手法について、建設業者が実施設計段階から参画し、技術提案するECI方式の採用を決めた。多くの地元企業が参入できるよう乙型共同企業体を組む計画で、8月中旬にも施工業者を公募型プロポーザルで公告する考えだ。
市は、耐震性に課題のある自治体庁舎建て替えを支援する国の起債制度活用を見込み、事業期間の短縮に向けて基本計画と基本設計を北海道日建設計に一括で発注した。
市がまとめた基本計画では、新庁舎を現庁舎[MAP↗]の敷地北側に建設する。新庁舎の規模はRC造、4階、延べ8200m²で、東側に庁舎(延べ5390m²)、西側に文化会館(延べ2810m²)を配置。浸水対策のため、敷地全体を0.5mほどかさ上げして安全対策を図る。
施工に当たっては、地元企業の受注機会確保となるよう、建築、電気、機械の各共同体からなる乙型共同体を結成する考えで、8月中旬に公募型プロポーザルで募集した後、11月末までの契約締結を見込んでいる。詳しい参加要件やヒアリング時期、優先交渉者の選定時期などは調整中だ。
市では、施工業者との契約に合わせて実施設計の契約を検討しており、11月上旬にも指名競争か随意契約を経て、2020年9月ごろの着工に向け進めていく考えだ。
庁舎の整備完了時期は21年度末を目指しており、完成後は既存の建物の解体や外構整備へ移っていく。