笠岡市は18日、JR笠岡駅の南北連絡施設を含む駅周辺整備に向け、鉄道利用者などの動向調査と交通結節点分析業務の公募型プロポーザルを公告した。参加表明書などの提出期限は8月2日まで。9日までに企画提案書を提出、19日のヒアリングを経て、27日に委託候補者を決定する。
今回の業務では、JR笠岡駅利用者などの現状を把握した上で、利用者の動向調査と交通結節点の分析を行う。併せて、市の玄関口としてふさわしい駅施設と駅周辺整備の方向性をまとめる。調査・分析結果を踏まえ、2020〜22年度の3カ年で整備計画を策定する方針。さらに23〜27年度で駅周辺整備を進めたい考え。
18年度にはJR笠岡駅南北連絡施設等整備検討委員会(委員長・渡邉一成福山市立大教授)が南北連絡施設の整備検討案をまとめた。南北市街地の一体化や笠岡駅南地域から駅へのアクセス改善などの対策として、自由通路と南口改札を新設する案を示しており、概算工事費は20億〜25億円。
同案では整備内容と時期について、駅周辺整備と関連整備の2つに整理。駅周辺整備は、自由通路(約500平方b)と南口改札新設、南口広場整備(約3600平方b)、既存駅舎の改修、既存跨線橋の撤去するもので、関係機関との協議が整い次第、財源を確保し整備を実施する。関連整備は周辺のまちづくりの状況や社会情勢などを考慮し、デッキや周辺歩道を長期的に整備するとしている。
「提供:建通新聞社」