市川市は、公園施設長寿命化計画を策定した。社会資本整備総合交付金の対象となる2ha以上の9公園について、適切な施設点検、維持補修等の予防保全的管理を行うことで施設の長寿命化を図る。計画期間は2020年度から29年度までの10年間。計画期間に必要な事業費の総額を4億2691万5000円(平準化後)とした上で、長寿命化対策を行う場合、ライフサイクルコスト(LCC)は今後10年間で約351万円、単年度で約35万1000円縮減可能だとしている。
対象公園は、地区公園の里見公園8・4ha(国府台3丁目)、広尾防災公園3・7ha(広尾2丁目)、小塚山公園5・9ha(北国分1丁目)、近隣公園の駅前公園2・1ha(湊新田2丁目)、南行徳公園2・3ha(相之川4丁目)、大洲防災公園2・8ha(大洲1丁目)、総合公園の大町公園19・3ha(大町)、歴史公園の姥山貝塚公園2・5ha(柏井町1丁目)、都市緑地のじゅん菜池緑地8・1ha(中国分4丁目)。
全体の施設数は2258で、内訳は運動施設26、園路広場192、管理施設1270、休養施設426、教養施設20、修景施設90、便益施設83、遊戯施設151となっている。
また、公園別の施設数は、「駅前公園」144(園路広場11、管理施設71、休養施設37、教養施設5、修景施設4、便益施設3、遊戯施設13)、「南行徳公園」202(運動施設13、園路広場10、管理施設74、休養施設27、教養施設1、修景施設13、便益施設6、遊戯施設58)、「姥山貝塚公園」75(園路広場3、管理施設55、休養施設12、教養施設1、便益施設4)、「じゅん菜池緑地」306(園路広場31、管理施設196、休養施設47、教養施設3、修景施設6、便益施設7、遊戯施設16)、「里見公園」545(運動施設1、園路広場65、管理施設299、休養施設112、教養施設10、修景施設13、便益施設21、遊戯施設24)、「大洲防災公園」288(運動施設7、園路広場11、管理施設180、休養施設44、修景施設9、便益施設16、遊戯施設21)、「広尾防災公園」317(運動施設5、園路広場12、管理施設210、休養施設54、修景施設12、便益施設18、遊戯施設6)、「小塚山公園」76(園路広場12、管理施設42、休養施設7、便益施設2、遊戯施設13)、「大町公園」305(園路広場37、管理施設143、休養施設86、修景施設33、便益施設6)となっている。
各施設について健全度判定等を行った結果、「予防保全型」の候補となったのは500施設(運動施設6、園路広場28、管理施設252、休養施設21、教養施設1、修景施設18、便益施設23、遊戯施設151)、「事後保全型」の候補となったのは1758施設(運動施設20、園路広場164、管理施設1018、休養施設405、教養施設19、修景施設72、便益施設60)だった。
また、健全度判定(A〜Dの4段階)に基づく公園の優先順位(C、D判定の占める率の高い公園)は、1位が姥山貝塚公園(29・3%)、2位が小塚山公園(25・0%)、3位が南行徳公園(24・8%)、4位が里見公園(23・5%)、5位が駅前公園(13・2%)、6位が大町公園(13・1%)、7位がじゅん菜池緑地(13・1%)、8位が大洲防災公園(6・9%)、9位が広尾防災公園(2・5%)という結果だった。
10年間の計画期間に必要な事業費4億2691万5000円の内訳は、補修費9784万7000円、更新費2億9648万6000円、応急処置費3258万2000円。
年次計画では22年度が最も少なく3030万2000円(更新費500万円、応急処置費2530万2000円)、28年度が最も多く9959万7000円(補修費6453万5000円、更新費3506万2000円)で、平均すると年間あたりの費用は4269万2000円(補修費978万5000円、更新費2964万9000円、応急処置費325万8000円)となる。