北陸工業新聞社
2019/07/25
【石川】土木施設被害額は4.4億円/6月27〜30日の梅雨前線豪雨/県議会建設委/大聖寺道路は来月25日起工
石川県議会環境農林建設委員会が24日開かれ、竹俣隆一土木部長は6月27日から30日の梅雨前線豪雨に伴う公共土木施設(河川・道路)の被害状況を報告した。被害件数は全51件(うち県管理施設26件)で、概算被害総額は約4億4000万円(うち県分2億8550万円)に上った。
被害状況の内訳について、県管理河川は鳳至川の護岸損壊など20件(被害額約1億9800万円)、市町管理河川が13件(同8600万円)。県管理道路は主要地方道珠洲穴水線の路肩決壊など6件(同8750万円)、市町管理道路が12件(同6690万円)。
竹俣土木部長は「今後、国からの災害復旧事業の採択を受け、早急な復旧に努める」と述べた。
一方、遠藤知庸農林水産部長は農業・林業関係の被害状況を説明。被害総額は162カ所、約2億9450万円となり、農業関係の内訳は農地の法面崩壊55カ所(被害額約5900万円)、水路・農道等の法面崩壊など79カ所(同1億5100万円)。林業関係は山腹崩壊2カ所(同1000万円)、林道の法面・路肩崩壊など26カ所(同7450万円)となった。
このほか、竹俣土木部長は大聖寺道路(一般県道串加賀線)の起工式を8月25日、加賀市大聖寺敷地地内で行うことや、金腐川など6河川の洪水浸水想定区域図を見直したことを報告した。