県東近江土木事務所は、道路整備アクションプログラム2018で「事業化検討路線」と位置付けた県道土山蒲生近江八幡線「羽田バイパス」(L約2・5q)について、今年度、最適路線を選定するために比較3案の路線を選定する道路概略設計を発注した。
「令和元年度第405―1号下羽田市辺線単独道路改築設計委託」の名称で5月28日に開札、復建調査設計且賀事務所が1680万円で落札(予定価格2081万円)した業務に、同バイパスの概略設計(2・5q×3ルート)を組み入れたもので、次年度以降の地元協議、ルートの絞り込みに繋げる。
羽田バイパスは、同土木事務所が2015年度に着工し、現在継続して事業を推進している県道下羽田市辺線「三津屋バイパス」(県道高木八日市線・東近江市市辺町〜県道土山蒲生近江八幡線・同市上平木町)に連結する。三津屋バイパスは、今年度末には先行工区の整備が完了、部分供用(高木八日市線〜市道野口上羽田線)の開始が見通せる状況となっており、両バイパスの連結を視野に▼三津屋バイパスの残り工区のコンサル(▽土山蒲生近江八幡線現道までの道路詳細設計400b▽交差点詳細設計1ヵ所▽上平木町集落を迂回するバイパスの予備設計1100b)と合わせて、▼羽田バイパスの概略設計を一括して実施する。
県道土山蒲生近江八幡線は、甲賀市土山町頓宮の国道1号を起点に日野町〜東近江市蒲生地区を通過、近江八幡市馬淵町・岩倉交点で県道近江八幡竜王線に至る21qの県道(主要地方道)。東近江市上羽田町・中羽田町・下羽田町付近の現道は、蒲生スマートICを通過し雪野山ふるさと街道と合流する箇所で直角に右折し、旧道で左折した後、上羽田町・中羽田町・上平木町の各集落内を通過している。
このため、集落を迂回するバイパスの整備を検討するもので、先行する都市計画道路近江八幡八日市線の一部をなす「三津屋バイパス」、また、接続する近江八幡竜王線で整備が計画されている「岩倉バイパス」と連動して、東近江市の蒲生地区及び日野町方面と近江八幡市、東近江市八日市方面と近江八幡市、竜王町方面と近江八幡市を結ぶネットワークを形成することになるため、3つのバイパスとも、早期の整備・完了が期待される。
提供:滋賀産業新聞