大阪市が住吉市民病院跡地に建設する新病院について、新設規模や概算事業費などの計画概要が明らかになってきた。病院・老健棟と研究棟の2棟を新設する計画で、延べ床面積は約1万8900平方b、病床数120床を見込む。概算整備事業費は約89億3000万円を想定。2019〜20年度に基本・実施設計、21〜24年度で施工するスケジュールだ。基本・実施設計の委託先は、現在指名型プロポーザルにより選定を進めている。
新病院の建設計画では、同病院跡地に市立弘済院(吹田市)の付属病院機能を移転し、同地に新病院を建設する。建設地は大阪市住之江区東加賀屋1ノ2ノ16の敷地面積1万5730平方b。用途地域は準工業地域(建ぺい率90%、容積率200%)。
北側に研究棟(鉄筋コンクリート造または鉄骨造3階建て延べ約3200平方b)、南側に病院・老健棟(鉄筋コンクリート造または鉄骨造5階建て延べ約1万5700平方b)を建設する。災害拠点病院ではないが、一時的な避難に対応できる構造とし、施設にはバリアフリー構造、ユニバーサルデザインを採り入れる方針。基本構想・基本計画策定業務は病院システム(東京都豊島区)が担当した。
概算整備事業費の内訳は、▽基本設計=5600万円▽実施設計=1億1900万円▽地質調査=1300万円▽建設工事=85億9200万円▽工事監理=1億4900万円―としている。
既存施設の解体に向けては、工事を第3四半期に発注する予定だ。既存建物は鉄筋コンクリート造5階建てなどで、延べ床面積は1万5887平方b。内訳は、病棟が北館、西館、本館合わせて1万1365平方b、事務所・倉庫などが4522平方b。解体工事の工期は21年10月まで。解体設計は汎設計(大阪市中央区)が担当。
提供:建通新聞社