全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　国土交通省四国地方整備局と徳島県は12日、今後おおむね30年間で実施する河川整備の目標と内容をまとめた「那賀川水系河川整備計画（変更）」を公表した。
　変更のポイントは�@戦後最大流量を記録した２０１４年８月台風11号規模の洪水を安全に流下させるため、阿南市の古庄地点で毎秒９０００立方�bから９７００立方�bに引き上げ、このうち毎秒７００立方�bを洪水調節施設で調節して毎秒９０００立方�bを河道で流せるようにする�A上流域で既設小見野々ダムを有効活用して新たに洪水調節機能を確保するため、施設管理者と協議および調査・検討を行う�B下流域で河床に堆積した土砂を利用し高水敷を整備。水を透しにくい堤防構造にし堤防を強化するとともに、吉井堤防の再整備（引堤）に向けて調査・検討すること−などを挙げている。
　概要は次の通り（事業中の区間を含む）。
＜国土交通省管理区間＞
　▽吉井箇所−引堤約１・２�`▽河道の掘削等−樹木の伐採２カ所約０・５�`と河道掘削３カ所約２・８�`▽追立ダムから長安口ダム下流に至る堆砂土砂運搬設備（ベルトコンベヤー）新設▽侵食対策−左岸約３・０�`（赤池、古庄、古毛）と右岸約１・６�`（柳島、下大野）▽堤防浸透対策−左岸約１・６�`（大京原、岩脇、楠根）と右岸約３・８�`（中原上流、南島、中大野、久留米田、吉井）▽危機管理型ハード対策−左岸約０・７�`（中島）と右岸約０・９�`（住吉）▽桑野川右岸の堤防築堤約０・８�`（会下、石合）▽桑野川右岸輪中堤嵩上げ約０・２�`（オワタ）▽大規模地震・津波・高潮対策−桑野川右岸約１�`
＜徳島県管理区間＞
　▽宮ヶ谷川河道整備・宅地嵩上−３１０�b▽出島川水門耐震対策▽桑野川堤防整備、河道掘削、橋梁、堰改築、堤防浸透対策など−11・55�`▽堤防整備・河道掘削など−岡川３４００�b▽同−畑田川１８００�b▽同−大津田川１４００�b▽同−甘枝川７３０�b▽同−南川１１５０�b

提供：建通新聞社