県長浜土木事務所は、米原市の長岡で計画している大野木志賀谷長浜線の「長岡バイパス道路整備」について、今年5月に発注した起点から弥高川までの区間の初工事(初段工事)に次いで、第二弾となる弥高川から終点までの区間の盛土工および用排水路工、さらに弥高川の下部工を予定。
事業を管轄する道路計画課では、これらの工事について今年度内の工事発注に向けて、引き続き用地取得に係わる協議・調整等の作業を進めていく。
また、先の6月定例県議会で可決された滋賀県土木交通部関連に係わる債務負担行為の「変更案件」では、大野木志賀谷長浜線の補助道路整備事業において、当初予定していた2020年度までの債務負担限度額1億円を、2021年度までとして限度額を3億円に増額した。さらに、今年度の事業費枠も当初の2000万円から5000万円に増額。2021年度までの3ヵ年で総額3億5000万円の予算枠を確保し、事業の推進を図っていく(本紙7月3日付掲載)。
大野木志賀谷長浜線の長岡バイパス道路整備では、長岡地先の山東図書館近隣にある「長岡北交差点」から南下し、米原市役所山東庁舎前を通り長岡交差点を経由し、北東へと走る現道の大野木志賀谷線に対して、長岡北交差点(終点)から東へ田園地帯を真っ直ぐに伸び、県道へと接続(起点)する総延長約1000bの「新たなバイパス道路」を新設整備するもの。
バイパス道路は、片側に3b幅の歩道を設け、全幅12・5bの2車線とする計画で、バイパス道路の計画路線上を横断する天野川と弥高川、農業用排水路(西山放水・森川)に、それぞれ新橋梁を架設する予定。
一昨年度には3橋の橋梁予備設計(担当・復建調査設計/滋賀事務所)を終え、弥高川と排水路の新橋梁に係わる詳細設計(担当・湖北エンジニアリング)を昨年度事業で実施。今年度からは、残る天野川に架かる新橋梁の詳細設計を進めている状況(担当・エフウォーターマネジメント)。
一方、バイパス道路の盛土および用排水路整備については、全体を2工区に分けて今年5月に、初工事となる起点から天野川を通り弥高川までL約600b区間の盛土および用排水路工を発注(施工・オオサワ)。弥高川から農業用排水路を通り終点の長岡北交差点までの残り約400b区間については、今年度内の工事発注に向けて用地取得に係わる協議・調整等の作業を進めている状況。2021年度までの3ヵ年で総額3億5000万円の事業費を投入し、L約400b区間の盛土工および用排水路工とともに、橋長L20・5b×幅12・5b(橋台2基のみで橋脚は無し)の弥高川橋梁の新設に係わる「下部工」を進めていく考え。
提供:滋賀産業新聞