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滋賀産業新聞
2019/07/19

【滋賀】近江八幡市 市立安土小学校の整備

 近江八幡市教育委員会事務局教育総務課は、老朽化している市立安土小学校(安土町常楽寺456)の整備に向け、整備候補地選定に関わる説明資料を作成する業務を発注した。「第1号安土小学校整備候補地選定調査業務委託」の名称で、6月25日に一般競争入札を執行し、落札した国際航業且賀営業所(大津市)に委託、20年3月末までを履行期間として業務をまとめ、次年度に地元に説明、協議を行なう予定。
 現在の安土小学校校舎は、最も古い棟は69年度(昭和44年度)に建設されたもので、93〜95年度(平成5〜7年度)に大規模改修工事、97年度(平成9年度)に耐震補強工事を行なっているものの、老朽化が進んでいる。また、児童数の増加により教室数の不足や市内他校と比較し校庭が狭い等の課題を抱えている。
 このため、市は出来る限り早期に施設を整備し、子どもの教育環境の整備・充実を図る考えで、整備地が決まり次第、整備に向けた諸手続き(造成・建築に係るコンサルタント業務等)に着手する考え。
 今回、調査業務を行なう候補地は、安土町常楽寺地先の県道安土西生来線沿いにある現況農地。業務の内容は、▽安土小学校の現状と課題の把握▽候補地の現状と課題の把握▽候補地の諸条件(通学動線・敷地規模・周辺環境等)の調査▽地質調査▽建替基本構想の検討▽コミュニティセンターとの一体整備の検討▽概算事業費の算定▽比較案の評価―などとなっている。
 なお、安土小学校の整備については、16年(平成28年)4月に学区内自治会の7割の賛同を得て自治連合から、防災機能を備えた小学校などの教育施設とコミュニティセンターが一体となった『コミュニティエリア』の整備を求める要望が市に提出されている。
 同小学校の敷地面積は約1万7000平方b。狭隘・狭小で拡張の余地はなく、小学校には独自の駐車場もない状況に、建設場所を「県道2号線バイパスに沿ったJR琵琶湖線北側」と指定し、小学校と同様に老朽化している▽安土コミュニティセンター(安土町下豊浦4660、昭和54年竣工、平成18年に耐震補強)▽安土幼稚園(安土町下豊浦5300、昭和49年竣工、平成11年に耐震補強を含む大規模改造)―とともに、金田、島、馬淵、老蘇、桐原、武佐、岡山の各学区と同じように「コミュニティエリア」の整備を求めた。
 しかし、小学校の移転に反対意見もあるようで、事業の進捗は見通せない状況。

提供:滋賀産業新聞