新潟県入札監視委員会(委員長・野口祐郁弁護士)が17日、新潟市中央区で開かれた。
委員からは同一時期の入札が重なると、業務が多忙で技術者の配置が困難なことから、入札辞退者が続出していることを踏まえ、発注の平準化を求める声が上がった。最低制限価格を下回る案件では「一定の利益確保が必要であり、その検討もお願いしたい」と県側に問い掛け、県は「予定価格は妥当であり、工事費内訳書を確認し、諸経費が6割と低かった。受注意欲が高かったのではないか」と分析。また、発生処理材の積算方法で県と業者の実態(基準)が合っていない案件に関しては「要考慮事項」と指摘した。
審議案件は、制限付き一般競争が「直江津港(東ふ頭)ガントリークレーン2号機製作据付工事」(落札率91・25%)の1件。通常型指名競争が「長岡処理場水処理施設1系共通ポンプ等更新機械設備工事」(同91・67%)、「新発田警察署佐々木駐在所内外装改修工事」(同99・43%)「一般県道与板北野線隧県修塩之入トンネル照明修繕工事」の3件。随意契約は「危機管理センター無停電電源装置蓄電池更新工事」(同100%)の1件だった。
今回は18年12月から19年3月までに契約した1326件から5件を抽出し、いずれも異論はなく、契約経過を妥当と結論付けた。