京都府は、宇治市五ヶ庄の府立洛南病院の現地建替えを計画。整備後の施設規模は延約1万6500uを見込む。エレベーターは3基を予定。
整備後の施設は、@救急1病棟(精神科救急入院料)36床A救急2病棟(精神科救急入院料)36床B急性期病棟(精神科急性期治療病棟入院料)28床C児童思春期病棟(精神科病棟入院基本料+児童・思春期精神科入院医療管理料)16床D慢性期病棟(開放)(精神科病棟入院基本料)25床E慢性期病棟(認知)(精神科病棟入院基本料)15床F慢性期病棟(重度)(精神科病棟入院基本料)37床G管理・外来・検査室・リハビリ等H医療観察法病棟17床I本館(医局・事務部等)とし、このほか、J駐車場等を予定する。
整備後の病院規模は210床・8看護単位、外来診療180人/日、職員数約200人を見込む。
施設の老朽化や精神科ニーズの多様化に対応するため、児童思春期、薬物依存症、重症うつ病、医療観察法等の新たな機能を備えた施設整備に向け、令和元年度は基本設計を進める。実施設計は令和2年度〜3年度を予定。工事期間は令和3年度以降を予定する。
これまでの主な取り組みをまとめると、平成27年度に洛南病院整備基本構想をシステム環境研究所大阪事務所(大阪府吹田市)でとりまとめ、必要な病院機能の検討を行うなど病院経営・運営の課題を整理した。
平成28年度に洛南病院建替工事進入路等調査・検討業務をキクチコンサルタント(京都市北区)で進めた。
平成29年度には洛南病院施設整備計画を内藤建築事務所(京都市左京区)に委託し進めた。
平成29年度策定の施設整備計画では、大きく7つのステップを踏んで整備する工程をまとめた。ステップ1は西駐車場の既存浄化槽、防火水槽の解体撤去、ステップ2はT期棟の新築工事、ステップ3は既存本館の解体撤去(先行して本館機能の一部仮移転)、ステップ4はU期棟の新築工事、ステップ5は第1・2病棟、第3病棟・活動療法棟、第5・旧6病棟及び渡り廊下の解体撤去、ステップ6はステップ5で解体した範囲に東駐車場、テニスコートの整備、ステップ7は第7・8病棟・サービス等、エネルギー棟及び付属建物の解体撤去、整地。
なお現在の洛南病院(宇治市五ヶ庄広岡谷2/昭和20年6月開設)は、診療規模が入院256床(許可病床数)、外来150人/日。
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京都府は16日、京都府立洛南病院建替工事基本設計業務について、公募型プロポーザルで公告。募集要領等の配布及びダウンロードを開始した。配布は8月21日まで。
公募型プロポの主な参加資格は、▽一級建築士事務所の登録をしている▽一級建築士が5人以上所属している▽平成16年度以降に完工した延8000u以上の病院の新築、改築又は増築(当該改築又は増築部分の床面積が8000u以上に限る)に係る基本又は実施設計業務の元請けとしての実績を有する等。
主な業務内容は▽新病棟新築工事の基本設計▽上記に係る外構工事の基本設計▽段階建替計画(既存建物、浄化槽(廃止済)及び防火水槽の解体工事を含む)。※各段階における配置図を作成すること▽上記に係る設備インフラの整備計画▽概算工事費(既存建物、浄化槽(廃止済)及び防火水槽の解体工事を含む)▽概略工程表をまとめること。また建設予定地の地質調査を行う。
参加表明書の提出は7月29日正午まで。
技術提案書の提出は5者程度で、8月21日正午まで。技術提案書について、プレゼンテーション及びヒアリングを実施する。評価は、参加表明書、技術提案書について、評価基準に基づき、外部有識者の意見(採点等)を聴取した上で評価する。外部有識者は加藤博史龍谷大学名誉教授、河合慎介京都府立大学大学院准教授、河瀬雅紀京都ノートルダム女子大学教授。
契約期間は令和2年3月31日まで。
委託上限額は7209万0700円。
担当部署及び問い合わせは京都府健康福祉部医療課(рO75−414−4750)。