国土交通省関東地方整備局は川崎港臨港道路東扇島水江町線の整備で、長大斜張橋となる主橋梁部の上部工事4件のWTO一般競争入札(総合評価方式)を7月12日に公告する。主塔を含む中央径間2件と、橋脚を含む側径間2件の内訳で、それぞれ一括審査の対象とする。中央径間の2件は港湾等鋼構造物(客観点数1100点以上)の単体または2〜3社JVから8月19日まで申請書などを受け付けて、10月8日に開札する。側径間の2件については空港等土木(客観点数1250点以上)の単体または2〜3社JVから8月26日まで申請書などを受け付けて、10月15日に開札する。
川崎港臨港道路東扇島水江町線は川崎市川崎区の東扇島と水江町を結ぶ全長3`、往復4(一部2)車線+片側歩道の路線。東扇島と水江町の両側にそれぞれ約1`のアプローチ部を設け、中央の京浜運河を約0・9`の主橋梁部で横断する。総事業費980億円を見込み、2023年度の完了を目指している。
今回の上部工事4件で整備する主橋梁部は橋長870bの5径間連続複合斜張橋で、東日本最長となる中央径間の扁平六角形3室箱桁513b(総幅員20・2b)と、側径間のPC3室箱桁178b×2(総幅員19b)で構成。羽田空港の空域制限から高さを95・5bに抑えた主塔2本を建て、そこから2面つり18段マルチファン形式のケーブルを張って桁を支える。大日本コンサルタント・日本工営JVが実施設計、大日本コンサルタントが修正設計、大日本コンサルタント・みちのくコンサルタントJVが施工方法の検討を手掛けた。
先行して側径間の工事2件(それぞれ30億〜50億円)を23年3月15日まで、中央径間の工事2件(それぞれ50億円以上)を24年3月15日までに完了させる。
提供:建通新聞社