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建通新聞社(中部)
2019/07/11

【岐阜】県の強靱化計画アクションプラン「交通・物流分野」

 岐阜県は強靱(きょうじん)化計画に基づいて年度ごとに具体的な数値などを示すアクションプランを策定している。2019年度に実施する施策のうち、建設に関連する重点施策についてまとめた。
 岐阜県は強靱化計画を着実に進めるため、主要な施策や数値目標を設定したアクションプランを毎年更新している。「交通・物流」「国土保全」「農林水産」「都市・住宅/土地利用」「保険医療・福祉」「産業」「ライフライン・情報通信」「行政機能」「環境」「地域づくり・リスクコミュニケーション」「メンテナンス・老朽化対策」の11分野から重点施策項目に仕分けして前年度までの進捗状況や指標を見直し19年度のアクションプランとしてまとめた。建通新聞では、各分野について建設に関連した内容を数回に分けて掲載する。
 初回は交通・物流の分野についてまとめた。同分野では、道路ネットワークの整備や孤立・大雪対策、無電柱化対策などを重点施策に定めた。
 建設関連として「道路ネットワークの整備」を見ると、東海環状自動車道の未供用区間の用地取得や工事の実施、国道256号高富バイパスなどのアクセス道路の整備を推進するとしている。
 主な整備箇所としては、直轄事業で 東海環状自動車道(西回り区間)の他、県事業では、岐阜美山線大学北工区(岐阜市)、国道256号高富バイパス(山県市)、国道157号三橋工区(本巣市)、岐阜関ケ原線宗慶・温井U期工区(本巣市)、岐阜関ケ原線丈六道工区(神戸町他)の整備促進を図る。
 また濃飛横断自動車道の整備推進として、リニア岐阜県駅アクセス道路の南北軸の中津川工区整備や未整備区間の調査を推進する。 
 この他、緊急輸送道路の主な整備箇所として、国道257号川上バイパス(BP)(下呂市)の他、可児金山線飯高工区(七宗町)、国府見座線十三墓峠工区(高山市)、上野関線 大矢田・半道工区(美濃市)などの道路整備を進めるとともに、橋梁耐震として大垣一宮線高橋(大垣市)を、斜面対策として国道417号揖斐工区(揖斐川町)などを進める。
 幹線道路などの整備では、直轄事業の道路整備として、東海環状自動車道(西回り区間)中部縦貫自動車道高山清見道路(高山市)の他、国道19号浪恵那道路(瑞浪市〜恵那市)、41号石浦BP(高山市)などを進める。
 県事業では、濃飛横断自動車道中津川工区(中津川市)の他、岐阜美山線 折立T期工区(岐阜市)、扶桑各務原線新愛岐道路(各務原市)、赤坂垂井線青墓・府中工区(大垣市〜垂井町)、国道248号下恵土工区(可児市)、国道360号種蔵・打保BP(飛騨市)、国道156号福島BP(白川村)などの整備を進める。
 街路整備では、県事業で、長良糸貫線(岐阜市)、岐阜駅城田寺線(岐阜市)、大野揖斐川線(大野町)、新所平島線平成工区(岐南町)、新土岐津線(土岐市)などを促進する。
 倒木によるライフライン被害軽減対策では、強風など自然災害などで倒木による大規模停電の防止や水道、通信などのライフライン被害を軽減するため、倒木の恐れがある立木の伐採を支援する。  「孤立・大雪対策」を見ると、台風や降雪などによる緊急輸送道路や孤立の恐れがある集落へ通じる道路のうち、県管理道路沿いの民有地樹木を伐採する。  また孤立集落対策の道路整備の推進として、大規模災害で集落の孤立が多発した場合を想定し代替ルートを含めた整備や道路防災対策を推進する。主な整備箇所を見ると、道路整備では、国道360号中澤上工区(飛騨市)などを整備するとともに、斜面対策では、上石津多賀線時山工区(大垣市)などを進める。
 除雪体制の強化としては、除雪作業に使用する除雪機械の増強や除雪体制の強化、路面状況などの監視体制強化を図る。 主な整備内容としては、除雪トラックなどの増強や積雪センサーなどの増強を図る。 
 「無電柱化対策」を見ると、大規模災害の発生に備え、電柱などの倒壊から緊急輸送道路や避難路を確保するため、国のガイドラインに基づき市街地の幹線道路などで、無電柱化を推進する。

提供:建通新聞社