建設新聞社
2019/07/10
【東北・秋田】一般業務代行者にアーレックスJV、横手駅前東口第二地区再開発
横手駅東口第二地区市街地再開発準備組合(秋田県横手市駅前町6の47 小田嶋契理事長)は、秋田県横手市で計画している「横手駅東口第二地区第一種市街地再開発事業」の一般業務代行者の選定へ公募型プロポーザルを実施し、アーレックス(札幌市)・浅井謙建築研究所(東京都港区)・Arch5(東京都千代田区)JVを特定した。
6月25日にプレゼンテーションを行い決めたもので、参加者は1者だった。アーレックスはコーディネート業務と基本計画も請け負っている。なお、建設工事などを行う特定業務代行者の募集については、第2四半期以降に開始したい意向。
今回選定した一般業務代行者への委託業務は、▽組合等事務局業務(事務局の運営支援、補助金および税務等関係機関協議、事業認可申請関連・権利変換計画認可申請関連事務、再開発組合清算および解散に係る業務など。本年度コーディネート業務を除く)▽コーディネート業務(スケジュールの立案・実施調整、事業推進業務、権利者対応業務、事業に係る調整業務など)▽調査設計計画業務(現況調査・測量、土地鑑定評価、建物現況調査および評価、資金計画作成、権利変換計画作成、施設建築物・公共施設などの基本設計および実施設計など)▽工事監理業務―。
事業地区は横手市駅前町地内の約1・7fで、敷地の総面積は約1・1f。施設全体の延べ床面積は約3万8000平方bと想定しており、RC造を見込む。総事業費は約114億円。
施設配置の構想としては、JR横手駅前に建つ商業ビル・旧「ユニオン」の敷地に市の公益施設を建設し、「横手ステーションホテル」が建つブロックとJA秋田ふるさとが入居する「よこてシャイニーパレス」が建つブロックに民間の施設を建設する。
3月から4月にかけて横手市が行った市民説明会では、公益施設は3500平方b程度、このうち2500平方bを図書館とし、一般的な図書館の機能に加え、飲食可能なスペースやコワーキングスペース、軽運動ができるオープンスペースなどを付帯する案を例示した。
公益施設のほかにはホテルや商業施設、分譲・賃貸住宅、立体駐車場などを整備する構想だが、今後の検討で変更もある。建設する施設の棟数は未定だが、公益施設とその他の施設は分けて配置するため、2棟以上の建設を見込む。
2020年度に本組合を設立して実施設計や権利変換計画作成を進め、21年度から22年度で現施設を解体し新施設を建設、23年度に組合を解散する。
提供:建設新聞社