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建通新聞社(神奈川)
2019/07/10

【神奈川】関東地整 本牧CD間岸壁の基本設計を開始

 国土交通省関東地方整備局は横浜港・本牧ふ頭(横浜市中区)のCD突堤間に整備する内貿コンテナ船用岸壁の基本設計を始める。水深7・5b、延長240bなどの与条件を設定し、構造形式の比較検討を通じて最適な構造断面を具体化する。横浜港湾空港技術調査事務所(横浜技調)が簡易公募型プロポーザル方式で8月下旬に業務(税込み概算業務規模1600万円程度)の委託先を決定。2019年度内に成果を得て、20年度以降の細部設計などに備える。21〜23年度の工事を予定している。
 新本牧ふ頭の整備や本牧ふ頭の再編を内容とする「横浜港国際海上コンテナターミナル再編整備事業」(19〜31年度、総事業費3100億円)の一環。工事費26億円(本体工15億円、裏込工7億円、上部・付帯工4億円)を投じ、直轄事業で本牧ふ頭CD突堤間の基部(幅300b)に内貿コンテナ船用岸壁を整備する。また、横浜市が背後の水面を埋め立てて面積5・7fの埠頭用地を造成することで、国際フィーダー航路の集約と外内貿コンテナの一体的な取り扱いを可能にする。
 基本設計は▽水深7・5b▽延長240b▽天端高3・643b▽エプロン幅40b―の岸壁に、載貨重量1万d級の内貿コンテナ船が着岸する与条件の下で進める。重力式、矢板式、桟橋式の3ケースを概算数量・概略工費、安定性、耐久性、施工性などの面から比較検討して最適な構造断面を決定。岸壁両側の取り付け部端部(各30b)を含む各種図面を作る。
 プロポ手続きは建設コンサルタント等Aの競争参加有資格者から7月17日を期限に参加表明書、7月23日〜8月6日に技術提案書を受け付け、8月9月までにヒアリングを実施して、8月21日に特定通知する予定。「狭隘(きょうあい)な海域かつ供用中の既存岸壁に近接する岸壁の構造上の留意点」を技術提案の特定テーマに掲げた。9月上旬〜20年3月13日が履行期間となっている。

提供:建通新聞社