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建通新聞社(東京)
2019/07/05

【東京】新国立競技場 外観ほぼ完成、進捗率9割に

トラックなどの整備を始めるスタジアム新国立競技場内部_1 日本スポーツ振興センター(JSC)は7月3日、新国立競技場の建設現場を国内外のメディアに公開した。施設の特徴でもある難易度の高い屋根工事が完了するなど工事進捗率は約9割で、外観はほぼ完成形に近づいている。引き続き内外装や設備の仕上げ、歩行者デッキなどの工事を進めるとともに、7月中にフィールド内の芝張りやトラックの整備に着手し、11月中に完成させる考えだ。
 建物の外観については、国産木材(カラマツ、スギ)と鉄骨のハイブリット構造を採用した屋根部と、全国47都道府県から調達したスギとリュウキュウマツを使用した庇(ひさし)の工事が完了したことで、建物の全体像がはっきりと見えるようになった。
 スタジアム内部では、競技用照明や大型映像装置、リボンボードなどの整備も終わり、オリンピック時に6万席(パラリンピック時は5万8000席)確保する座席についても4万5000席を設置。暑さ対策として配置する気流創出ファンやミスト冷却設備などもすでに設置を終えている。
 JSCによると、コスト管理も含め工事は順調に進んでおり、現在も1日約2400人の作業員が内外装や設備、植栽、外構などの整備に当たっているという。JSCとしては今後も安全確保を最優先として残る工事の進捗(しんちょく)を図り、11月中に施設を完成させ、12月21日にオープニングイベントを開きたい考えだ。
 新国立競技場の規模は、鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上5階建て延べ約19万4000平方b。設計を大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体、施工を大成建設が担当している。

提供:建通新聞社