野洲市は、野洲市民病院整備事業にかかる工事費の債務負担限度額を80億円から5億円増額し85億円まで拡大する債務負担行為補正予算案を先月28日に閉会した6月市議会にて可決、適正事業費を確保したが、最終の設計精査と発注準備のため7〜8月を目指していた建設工事発注公告は早くても9月、建築・電気・機械を含めた一括の一般競争入札となる見通し。
実施設計は6月末で完了。事業費見込みの変動により、19年度当初予算に措置した21年度までの債務負担行為を含めた建設事業費約80億円の増額が必要と判断し措置した。発注準備を経て公告は秋ごろとしており早ければ9月となる。計画の199床規模と同程度の病院や免震構造の施工実績などを参加資格に盛り込むか、JVによる参加の可否等についても今後精査し決める。工期は当初の約22ヵ月間から約25ヵ月間に延長し、21年秋頃の施設完成、2〜3ヵ月の準備期間を経て開院を目指す。
施設は@病院棟=基礎免震S造6階建、塔屋1階(199床)延1万6322平方b、A駐車場棟=S造4層5段(250台)7125平方b、B連絡通路=耐震S造2階建、延233平方b―で構成。総額は約110億円。
実施設計は佐藤総合計画、実施設計に係る技術支援業務は一財・滋賀県建築住宅センターがそれぞれ担当。
19年度当初予算には病院事業会計28億0436万4千円、一般会計に野洲病院推進事業費として病院建築工事や開設に必要な資金として10億4135万円を病院事業会計に繰り出し(一般会計)、病院建設にあたっての工事監理、技術支援関連及び開院手続業務等2億8231万円(病院事業会計)を措置。
6月補正では野洲市民病院整備工事費の21年度まで3ヵ年の債務負担限度額を80億円から85億円まで拡大する債務負担行為補正を含めた今年度病院事業会計補正予算案を可決した。
提供:滋賀産業新聞