金沢市は、磯部町の城北市民運動公園で計画する新市民サッカー場建設にかかる基本設計プロポーザルについて、今月内に公告する方向で現在調整を進めている。
新市民サッカー場は、現サッカー場に隣接した本田圭祐クライフコートとジュニアスポーツコートがある場所に移転新築する。地元サッカーチーム「ツエーゲン金沢」の試合会場として使用できるよう、スタンドを現在の3000人収容からJ2基準の1万人収容に増やし、観客席を覆う屋根も設置する。
スタンドはピッチの両サイド、メインとバックで各5000人を収容する。ゴール裏サイドは多目的スペースとして確保し、コンサートやこども広場としての活用を検討。J1基準である1万5000人収容のスタジアムが必要となった場合の増築スペースとする。施設周辺には飲食スペースなどの「おもてなし空間」を整備する。
本体工事費には約75億円を見込み、24年度の供用開始を目指している。
本体工事費に関しては、北九州市のサッカーチーム「ギラヴァンツ北九州」(J3)のホームスタジアムとして17年にオープンした「ミクニワールドスタジアム北九州」の事業費を参考に試算。同スタジアムは1万5000人収容で、メインと両サイドスタンドに屋根を設置。観客席の最前列とゴール・タッチラインの距離が8メートルと近く、臨場感が味わえることなどを特長とする。
今年度当初予算には市民サッカー場再整備にかかる事業費として5100万円を計上。基本設計のほか、測量(指名競争入札で4日開札)にも着手する。