東京消防庁は、本所消防署緑出張所と世田谷消防署上北沢出張所の2カ所の移転新築に伴う設計業務を委託するため、それぞれ希望制指名競争入札手続きを開始した。緑出張所は延べ床面積約3276平方b、上北沢出張所は同1080平方bの規模を想定している。いずれも7月9日まで希望申請を受け付け、8月21日に開札して設計者を決める。2020年度までの2カ年で設計を取りまとめ、21年度の着工を目指す。
緑出張所(墨田区緑4ノ1ノ8)は、墨田区江東橋1ノ16ノ10の敷地981平方bに、待機宿舎を併設した鉄骨鉄筋コンクリート造10階建て延べ3276平方bの建物を新築する。1階はピロティー形式の車庫で、2〜4階に事務室や防災教室、会議室、仮眠室、食堂、訓練室など消防署の機能を配置。4階の一部と5〜10階に3DKの待機宿舎19戸を整備する。
21年3月1日の納期で設計作業を完了させ、同年10月上旬〜23年12月下旬に施工する。新庁舎の完成後、24年度に老朽化している既存庁舎(鉄筋コンクリート造4階建て延べ862平方b)を解体する。
一方、上北沢出張所(世田谷区上北沢1ノ14ノ2)の新庁舎は世田谷区上北沢2ノ1ノ1の敷地約1500平方bに建設する。規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1080平方bで免震構造を採用する。1階はピロティ形式で車庫や資機材庫として使用し、2階以上に事務室や会議室、休憩室などを配置する。
21年1月29日までに設計を取りまとめ、22年7月〜24年1月に新築工事を実施する。新庁舎への機能移転後、24年度に現在の庁舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ270平方b)を解体する。
提供:建通新聞社