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建設新聞社
2019/07/03

【東北・山形】戸田・那須JVを特定/ECI方式の長井病院改築

 山形県の置賜広域病院企業団(中山順子企業長)は、ECI方式を採用した公立置賜長井病院改築工事の工事請負業者を選定する公募型プロポーザルのプレゼンテーションおよびヒアリングを2日に実施し、戸田建設・那須建設(山形県長井市)JVを特定した。応募者は同JVのみで、近く正式に契約する。
 公立置賜総合病院のサテライト病院に位置付けられている同病院(長井市屋城町2の1地内、敷地面積1万4403・29平方b)は、RC造6階建て、延べ8700平方b規模で1969年に建設された。現在は1階と4階部分のみを使用しており、老朽化が顕著なことから利用者の安全を確保するため2016年度に鈴木建築設計事務所で耐震診断を実施。その結果、耐震性能が不十分なため建て替えが必要と判断された。
 新病院は現施設より規模を縮小し、耐震構造としたRC造2階建て(一部塔屋)、延べ4277・61平方b規模を予定している。病床数は計73床(一般病床50床、人工透析23床)を見込む。回復期・慢性期の患者受け入れの重点化が求められ、施設内に在宅医療推進の機能の付加などが構想されている。
  昨年夏に設計業務を公募型プロポーザルで大建設計に委託しており、今後、ECI方式により今月からことし11月末までの期間で実施設計をまとめ、これをもとに20年2月〜7月の工期で厨房・エネルギー棟(RC造2階建て)を建設。同年8月〜21年1月末の工期で既存の一般病棟を解体し、新病院の本格着工は21年2月を予定している。
 竣工は22年1月末とし、新病院開院後の同年4月〜7月末までの工期で、新病院建設中に空き室に一般病棟の患者を臨時受け入れしていた精神科病棟、診療管理棟および人工透析棟を解体する。22年8月までに外構工事(駐車場184台)を済ませ、9月初旬にグランドオープンするスケジュール。総事業費は、29億円以内としている。

 提供:建設新聞社