横浜市建築局は金沢区内にある▽瀬戸橋(洲崎町、124戸)▽六浦(六浦5丁目、94戸)▽瀬ケ崎(六浦東1丁目、56戸)―の市営住宅3カ所の再生で、「瀬戸橋」を180戸程度、「六浦」を115戸程度の規模でそれぞれ建て替える。建築年次が最も古い「瀬戸橋」を先行し、設計などを2019〜21年度に進めて22〜23年度で新住棟を建設。続いて「六浦」の設計を22〜23年度に行うなどして25〜26年度で新住棟を建設し、27年度に「瀬ケ崎」を解体・廃止する予定だ。
今回の金沢区内市営住宅3カ所は初年度着工が1960年代前半の改良住宅。いずれも鉄筋コンクリート造4〜5階建てで、浴室やエレベーターを備えていない。
「市営住宅の再生に関する基本的な考え方」(18年4月)で先行建て替えの対象に選び、18年度にみかんぐみ(横浜市中区)への業務委託を通じて基本計画を検討。その結果、建て替えによって現有戸数以上を確保できる「瀬戸橋」と「六浦」を残す一方、接道条件から現有戸数を確保できない「瀬ケ崎」については建て替え後の他の2住宅に集約して廃止することになった。
スケジュールを具体的に見ると、「瀬戸橋」は19年度に基本設計、20年度に基本設計・実施設計と入居者の仮移転、21年度に実施設計と現住棟の解体工事を行い、22〜23年度の新住棟建設を経て、24年度に戻り入居と「瀬ケ崎」の一部入居者の移転を予定。
一方、「六浦」は22年度の基本設計、23年度の実施設計、24年度の入居者仮移転と現住棟解体工事を実施。25〜26年度に新住棟を建設した上で、27年度の戻り入居と「瀬ケ崎」の残る入居者の移転や現住棟の解体工事を予定している。
提供:建通新聞社