静岡県焼津漁港管理事務所は、漁港海岸保全整備事業として、早ければ2020年度に小川内港に胸壁を整備する。場所は石津、小川水産物需給調整センター付近。19年度は詳細設計を委託している。
設計しているのは、G工区(石津物揚場)の延長114b、高さ2b、F工区(石津南岸壁)の延長125b、高さ2b。F工区は背後地に住宅などがあるため、景観・防犯対策を兼ねたシースルー胸壁(壁内にアクリル板を設置)となるもよう。また、フラップゲート式の陸閘2基(ゲート幅5b)も整備する。
設計は11月29日の納期で、中央コンサルタンツ静岡事務所(静岡市葵区)が担当している。
近隣自治会を対象に地元説明会を開き、胸壁、水門整備など津波対策について考え方を示している。今後30年で地震の発生率70〜80%という状況から、人命を守ることを優先し、一刻も早い胸壁の完成を目指す。
胸壁整備の工事費は、漁港部が60億円、河川部が40億円、工事期間は10年間を見込み、完成は28年度ごろとしている。
提供:建通新聞社
(2019/7/3)
建通新聞社 静岡支社