北陸地方整備局および富山県が2015年度から進めてきた「伏木富山港(新湊地区)国際物流ターミナル延伸整備事業」の完成式典が6月30日、同ターミナルで開かれた。岸壁を75メートル延伸し、大型コンテナ船が2隻同時荷役可能とすることで沖待ちを解消、ふ頭用地拡張と併せてコンテナ取扱能力が拡大する。
式典には関係者約80人が出席。はじめに伊藤博信北陸地方整備局次長が「本事業の完成により、大型コンテナ船の2隻同時着岸が可能。ふ頭用地の拡張も合わせてコンテナ取扱能力の増強や、荷役作業、輸送の効率化も図られ、地域産業の発展に大きく貢献するものと期待している」、石井隆一知事が「伏木富山港が日本海側の総合的拠点港としてさらに飛躍できるよう、今後も港湾機能の拡充強化や物流活性化に努めたい」と式辞。下司弘之国土交通省港湾局長、橘慶一郎復興副大臣、田畑裕明衆院議員、中川忠昭県議会議長、夏野元志射水市長が順に祝辞を述べた。関係者によるテープカットも行われ、事業完成を盛大に祝った。
事業概要は岸壁延伸部75メートル(水深12メートル、全長408メートル)、泊地浚渫1・6ヘクタール(水深12メートル)、ふ頭用地2・5ヘクタール(県事業)。岸壁工事には、港湾技術パイロット事業に認定されたリプレイサブル桟橋を一部採用している。