名古屋市住宅都市局は、名古屋駅前広場の再整備で、東西駅前広場や周辺道路などの予備設計に着手する。2019年1月に公表した駅前広場の再整備プラン中間取りまとめを踏まえ、本年度の関係事業者との協議や有識者らで構成する検討会議での議論の成果を予備設計に反映させる方針だ。これに先立ち「名古屋駅東側駅前広場等の再整備検討業務」と「名古屋駅西側駅前広場等の再整備検討業務」の2件の一般競争入札を公告した。入札書は東側駅広を7月11〜12日、西側駅広を7月16〜17日にそれぞれ受け付ける。履行期間はともに2020年3月19日まで。
東西駅前広場に共通して検討するのは、名古屋の顔づくり=B5〜6月に東西駅前空間における、新たな象徴的空間のコンセプトについてアイデア募集を行っており、そうしたアイデア・意見を踏まえて検討を行い、イメージパースまでを作成する考え。6月28日に締め切ったアイデア募集では、全体で31件(速報値)のアイデア応募が寄せられた。内訳は東側のみが16件、西側のみが7件、東西両方が8件。7月28日に提案発表会(発表件数は今後決定)を行う。
東側駅前広場では、駅広やJR広小路周辺の交通施設(タクシー・一般車乗降場など)再配置に伴う予備設計の他、▽三差路に変更する名駅通や桜通▽地下鉄東山線北改札周辺の乗り換え空間・広場接続空間▽中央コンコースと地下鉄東山線の乗り換え空間▽JR・名鉄・地下鉄・近鉄との乗り換え空間調整検討(大屋根の設置検討を含む)▽メイチカ・ユニモールなど地下街周辺地下空間―の各項目の予備設計をまとめる。東側駅広の現在の都市計画面積は、約1万2500平方b。
西側駅前広場は、交通施設の再配置と、道路(椿町線と駅西第8号線など)の予備設計を行う。交通施設の再配置に当たっては、現駅広空間(約1万6200平方b)のみで再配置する場合と、駅広西側のまちと一体となった計画をそれぞれ検討する。道路の予備設計区間は、椿町線が太閤1丁目〜則武1丁目の延長約0・76`、駅西第8号線は延長約0・2`。
提供:建通新聞社