市川市は27日、地域コミュニティゾーン基本計画策定業務の公募型プロポーザル選定結果を公表した。提案者は2者で、受託候補者に選ばれたのは八千代エンジニヤリング(東京都台東区浅草橋5−20−8)、次席者は環境デザイン研究所だった。
地域コミュニティゾーン(下妙典861−5他)の実現化方策について基本的な検討を行い、施設配置や外部との連続性及び地区の造成、道路、水路等、同ゾーン全域の基本計画を作成するとともに、造成に関する基本設計を行う。委託期間は2020年3月16日まで。提案限度額(消費税10%を含む)を1425万6000円としてプロポーザルを実施した。
基本計画対象地区の面積は約3・3ha。区域外との接続(江戸川スーパー堤防、市道8133号及び水路、江戸川第一終末処理場、工事用車両通路、一般車両通路)にも配慮する。
現況は妙典少年野球場として利用されているが、少年野球場のほか新たに保育園、児童発達支援センター、子ども施設、公園、池等の整備を想定。保育園、児童発達支援センター、子ども施設については民設民営方式での整備を予定していることから、市が実施する市場調査(サウンディング調査)の結果も踏まえて施設配置計画を検討する。
全体の土地利用としては、当該地の起伏を生かしながら、保育園と児童発達支援センター、子ども施設の一体的な活用や、公園施設、池、少年野球場、子ども施設など各エリアの連続性も考慮する。
各施設の想定規模は、保育園(定員100人程度)が敷地面積1500u(児童発達支援センターと合わせて3000u以内とする)に建築面積500u、延べ床面積900u、園庭面積700u(児童発達支援センターと共有)、必要駐車台数15台以上、必要駐輪台数20台以上。
児童発達支援センター(定員40人)が敷地面積1500uに建築面積500u、延べ床面積800u、園庭面積700u(共有)、必要駐車台数5台以上、必要駐輪台数10台以上。
子ども施設(児童発達支援センターのリハビリ施設としての機能や少年野球場の観戦エリアとしての機能を確保)が敷地面積8000uに建築面積2000u、延べ床面積3000u、屋外施設面積3000u、必要駐車台数100台以上、必要駐輪台数200台以上、その他3000u(駐車場、駐輪場については他施設との共用可)。
少年野球場が敷地面積1万4000u(両翼70m、センター85m)、ファウルグラウンド、全体面積(防球ネット囲い部)7000u以上、ダッグアウト、防球ネット(両塁側・外野)、手洗い・水飲み場、倉庫(他施設との共用可)、放送設備等、必要駐車台数50台以上、必要駐輪台数100台以上(駐車場、駐輪場は他施設との共用可)。
公園は地域コミュニティを育て、地域の防災機能を確保する緩衝空間としての機能を有するものとし、都市計画公園(面積1・4ha、都市計画決定済み)及びその他、必要な区域を都市公園区域として整備する。
市が実施するサウンディング調査については、同整備事業で計画する保育園、児童発達支援センター及び子ども施設の開設に意欲のある法人または複数の法人で構成されるグループを対象に、今月20日にエントリー(受付)、同21日に提案を締め切っており、7月1日から5日まで対話を実施し、同下旬以降に結果を公表する予定。