北陸地方整備局および富山県が2015年度から進めてきた「伏木富山港(新湊地区)国際物流ターミナル延伸整備事業」がこのほど整備完了し、30日に現地で完成式典が開催される。
伏木富山港(新湊地区)国際物流ターミナル延伸整備事業では、岸壁を75メートル延伸し、大型コンテナ船が2隻同時荷役可能とすることで沖待ちを解消し、富山県が施工するふ頭用地の拡張と併せてコンテナ取扱能力を拡大する。
整備施設は、国事業として岸壁延伸75メートル(水深12メートル、既設岸壁と合わせて延長408メートル)、泊地1・6ヘクタール(水深12メートル)、県事業としてふ頭用地2・5ヘクタールを行った。岸壁構造には、港湾技術パイロット事業に選定されたリプレイサブル桟橋を一部採用している。
ごあいさつ/国土交通省北陸地方整備局伏木富山港湾事務所長/宮丸克巳
伏木富山港は、伏木地区、新湊地区、富山地区から構成され、古くより海上交通の結節点の役割を担い、現在は、国際拠点港湾として、富山県をはじめ北陸地域の物流・交流の拠点として重要な役割を果たしています。
外貿コンテナ貨物を取り扱っている新湊地区国際物流ターミナルでは、ロシア・韓国・中国との定期航路が就航していますが、近年、コンテナ船が大型化しており、これに対応した物流機能の強化が求められておりました。
このような中、国土交通省・富山県で連携を図り、平成27年度より国際物流ターミナル延伸整備事業に着手し、この度、完成する運びとなりました。
この延伸整備事業により、大型コンテナ船の2隻同時荷役が可能となり、背後に整備されたふ頭用地と一体的に運用されることで、コンテナ取扱能力の拡大による荷役作業の効率化、輸送コストの削減が図られ、地域産業の発展に大きく貢献できるものと期待しております。
本事業が無事完成となりましたことは、ひとえに県・市・地元住民・事業に携わった関係者の皆様のご協力の賜であり、深く感謝申し上げます。
今後もより一層、港湾整備・振興を通じて、地域経済の活性化に努めて参ります。