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　彦根市は、市立佐和山小学校について学区内児童の増加に伴い21年度から教室の不足が生じるため、今年度から普通教室を増やす校舎増築事業に取り組む。
　事業計画によると、既存校舎にある現在の特別教室を普通教室へと改修し、特別教室棟を学校敷地内に増築（新築）する考え。市教育委員会では、授業に支障が無いように最適な工事手法や配置などを検討・協議しながら実施設計を進めていくとし、増築規模等については設計以前の段階であり未確定としている。
　初年度となる今年度は、特別教室棟の増築および既設校舎の改修整備に係わる実施設計を予定。先に可決された今年度予算では、佐和山小学校校舎増築工事実施設計委託費500万円を新たに予算化。市では、早期に担当コンサルを決め（入札予定）、実施設計業務を開始する方針。
　ＪＲ彦根駅にも近く市の中心部に位置する佐和山小学校（安清町11―32）は、近年の宅地開発等で生徒数が増加傾向にあり現在は、各学年3クラスで1年生のみが4クラスとなり、合計19学級と特別学級4クラスの合わせて23クラス（23教室）を収容し、全校生徒数は604名規模となっている（令和元年5月1日現在）。
　校舎棟は、普通教室棟と特別教室棟・管理教室棟から成り、昭和44年3月と53年8月に普通教室棟、同59年8月に管理・特別・普通教室棟、平成11年3月に特別・普通教室棟が、それぞれ建設された。校舎棟は、ＲＣ構造で3階建、総延床面積は5404平方�b規模。
　学区内では、ＪＲ彦根駅の駅舎改築等により宅地開発が進み、児童数が増加傾向にあり2年後の令和3年度から教室の不足が生じることが予想され、学校敷地内に特別教室棟を建築した上で、既存校舎棟にある特別教室部分を移転させ、教室不足に対応するための施設整備を進めていく計画。

提供：滋賀産業新聞