名古屋市交通局は、地下鉄名城線上前津駅の駅リニューアルに向けた基本設計を共同設計名古屋事務所(名古屋市中区)に委託した。納期は2020年3月13日。20年度に実施設計、工事の発注は21年度を計画する。
上前津駅は、地下2階地上出入り口部で構成。延べ床面積は約5187平方b。地下2階のホームは相対式。出入り口は6カ所で、うち1カ所はエレベーターとなっている。エレベーター設備は全体3基。
同駅のリニューアル対象は、ホームとコンコースの全体と地上出入り口部5カ所(1〜4番、12番出口)。改修形態における標準駅として、意匠、色彩、照明、天井、壁などのリニューアルに向けた各種検討を行う。また、駅ホームの冷房化に向けた検討も実施する。
同局が18年12月にまとめた地下鉄駅リニューアル計画は、開業から50年以上経過した駅を対象として「明るく、清潔感のある快適な駅」にリニューアルを実施する。市民・利用者が駅の変化を実感できるような改修を実施する方針を示している。
対象駅は、東山線の名古屋駅〜星ケ丘駅と、名城線の市役所駅〜金山駅。後で設置された名城線の久屋大通駅を除く全17駅(東山線11駅、名城線6駅、栄駅は重複してカウント)。経営計画では23年度までに8駅で整備に着手する計画だ。本年度は上前津駅の他、千種駅のリニューアル実施設計を黒川建築事務所(名古屋市昭和区)に委託済み。
提供:建通新聞社