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柏市は今月20日に開札した入札で、柏北部東地区新設小学校の設計業務を豊建築事務所（東京都港区南青山１−15−14）へ委託することを決めた。履行期限は２０２１年３月31日。予定価格１億５７７９万円、最低制限価格１億２１１４万６０００円に対し、落札額は１億２１１５万円（いずれも消費税を除く）だった。２０１９〜20年度で基本・実施設計、21〜22年度で建設工事を行い、23年４月開校を目指す。施設の全体規模は延べ約９５５０�u、概算工事費（消費税を含む）は33億円を見込む。（26日付４面で入札結果既報）
　計画地は、船戸１−７−１他の約２万７０００�u。柏北部東・柏たなか駅西地区地区計区区域で、都市計画用途地域は第１種住居地域（建ぺい率60％、容積率２００％）、第２種高度地区指定。本年度は用地取得（６月議会）とともに、設計に着手する。
　主要構造はＲＣ造、Ｓ造、軽Ｓ造、プレハブ造、地上２〜４階建て。計画規模は普通教室及び特別教室校舎（給食室含む）延べ約６５００�u、普通教室校舎延べ約１２００�u、屋内運動場延べ約１２５０�u、プール延べ約６００�u。
　普通教室は40教室（６〜７クラス×６学年）＋６教室（特別支援教室）。ほかに特別教室として理科教室、生活教室、音楽教室、図画工作教室、家庭教室、外国語教室、視聴覚教室、コンピュータ教室、図書室（こども図書館兼用）、特別活動室、教育相談室、ランチルーム、多目的室、地域ルーム、こどもルーム等や、管理諸室を整備。
　また、屋内運動場にはアリーナ、ステージ、器具室、更衣室、トイレ等。給食施設には調理室、洗浄室、検収室、配膳室、休憩室等を設けるほか、プールは25ｍ×６コースで計画し、更衣室、機械室、倉庫等を設ける。
　このほか、土木諸施設として外構（正門・通用門、外周フェンス、駐車場、駐輪場、外灯、舗装通路、ごみ置場、鉄棒、防球ネット、掲示板、花壇等）、グラウンド造成（排水施設、散水設備、植栽配置、競技トラック等）、その他器具倉庫、防災備蓄倉庫等。
　設計を進めるにあたっては、耐久性・可変性・メンテナンス性の強化を図るとともに、児童や教職員の学習環境・生活環境の向上、教室の可変性・転用性にも配慮。
　また、障害のある児童及び教職員等が安全かつ円滑に学校生活が送れるようバリアフリー化。セキュリティの面では管理諸室は原則として１階グラウンドに面するよう配置するとともに、地域開放を想定した動線や警備システムを考慮。
　さらに、太陽光発電設備は１００kwｈ程度とし、売電も検討するほか、屋内運動場に避難場所を確保できるよう蓄電池設備の設置も併せて検討。敷地の一部には土地区画整理事業における残存樹林地（約４０００�u）があるため、残存樹林地を避けた建物配置を計画し、残存樹林は維持管理及び教育上の活用がしやすい計画とし、伐採・抜根は行わないものとする。