高知県土木部は、香南市夜須町のヤ・シィパークで、県中部エリアの自然体験拠点とするため施設整備を計画している。3月に県や香南市、地元関係者による活性化推進協議会が、オートキャンプ場の整備などを盛り込んだグランドデザインを策定した。これに基づき県は6月補正予算案で整備計画推進調査委託料991万円を計上、全国の類似施設の調査などを通じ実効的な計画を策定する。11〜12月にも調査結果をまとめた後、可能なものから順次整備を進めていく方針。
3月に策定したグランドデザインでは@オートキャンプ場、グランピング、RVパークなどの整備A公園遊具、多目的広場、芝生広場の整備Bアクティビティーセンターの整備Cサイクリングルートと連携可能な環境整備−などが示されている。このうちキャンプ場は海水浴場の駐車場の一部を活用することを検討。アクティビティーセンターは既存のビーチハウスを活用し、物販機能を備えた観光用施設への改修を検討する。サイクリングルートについては、6月補正予算案で設計・工事費4800万円を計上し、ヤ・シィパークと自転車道を連結する工事などに先行着手する。この他、ボードウオークの改修、景観保全のための植栽の伐採・撤去、商業施設・公園エリアの統一サイン整備などが計画されている。
具体的な整備内容については、整備計画推進調査の中で決めていくが、早い事業は12月補正で予算化し、順次設計・工事に着手する考え。こうした施設整備を通じ、キャンプ、海水浴、サイクリング、ヨットといった総合的なアクティビティの拠点として魅力向上を図る。
提供:建通新聞社