トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2019/06/26

【香川】県 港湾海岸津波等対策工事1期後期着手へ

香川県土木部は、防災・安全社会資本整備交付金を活用し、丸亀港外1港港湾海岸津波等対策工事(丸亀市福島町他)の基本設計を五星(三豊市)、内海港離島港湾海岸津波等対策工事(草壁地区外1地区)(小豆島町草壁本町他)に係る基本設計を復建調査設計(四国支社・高松市)に委託した。設計期間はいずれも1月末までで、次の段階となる実施設計に備える。
 この他、高松港港湾海岸津波等対策工事(朝日地区)(高松市朝日新町)と志度港港湾海岸津波等対策工事(新町地区)(さぬき市志度)の基本設計についても指名競争入札によりコンサルタントを検討中。 
 今回、委託した丸亀港と多度津港(多度津町東浜)、内海港の計3港で、すでに発注済みの測量・ボーリング調査を踏まえ、現況断面の安全性の照査を動的解析を加えながら実施し、数案からなる構造案を抽出。これに動的解析を加えて比較検討し構造形式を決定する。
 県は、将来発生が予測されている南海トラフを震源とする地震の被害想定を踏まえた海岸堤防等の地震・津波対策について、整備の優先順位の考え方や内容を盛る「地震・津波対策海岸堤防等整備計画」を2015年度に策定。おおむね30年間を整備期間に、10年ごとの1〜3期に分けて総延長約190`にわたり▽既設海岸堤防等の嵩上げ▽海岸堤防等基礎部の鋼矢板打設▽海岸堤防等基礎部の地盤改良―などを進める。総事業費は約800億円を見込む。
 特に、堤防の耐震性、液状化の危険度、施設天端高などと、人家の連たん状況や要援護者施設・重要な公共施設の有無などの背後地状況―の観点から整備の必要箇所を抽出。整備の優先順位を決定している。
 15年度から1期計画で整備しており、地震直後に堤防等が沈下し、甚大な被害が想定されるなど、特に優先度の高い箇所は、前期5年間(15〜19年度)で整備を進めてきた。
 今回委託するのは、20年度からの工事着手に向けた1期後期(20〜24年度)の計画分。

提供:建通新聞社