東日本高速道路会社(NEXCO東日本)関東支社は、横浜環状南線(横環南)・公田換気所の地下構造物詳細設計を日本シビックコンサルタント(東京都荒川区)に委託した。公募型プロポーザル方式で委託先に選び、2億0350万円の見積金額を採用して6月6日付で契約を結んだ。地下部の本体やトンネル本線との連絡坑などを作業対象とし、2020年9月2日を期限に施工計画の立案を終えて工事につなげる。
公田換気所は横浜市栄区公田町地内の丘陵地脇に設ける。桂台トンネル(1・3`、大成建設・フジタ・錢高組JVで建設中)の終点側に当たる場所で、地下2階地上3階建ての施設を計画。地下に集じん装置・風路・水槽、地上に送風機・集じん装置・制御機器・メンテナンスヤードを置き、上下線トンネル内の空気を4系統で集じんした後、2系統に集約して高さ45bの換気塔から放出する。
今回の詳細設計は▽換気施設土工設計▽擁壁工(もたれ式高さ約8b)設計▽換気所地下部本体構造(鉄筋コンクリート造、内空幅37b×長さ43b×高さ18・5b)設計▽本線ダクト(深礎構造の縦坑、2連ボックス構造とボックス構造の横坑)設計▽連絡坑(トンネル構造)設計▽仮設構造物(深さ約13〜35bの地中連続壁工他)設計▽施工計画検討▽近接施工影響検討―が内容だ。
横環南は横浜市栄区笠間4丁目地内のいたち川沿いにも笠間換気所を設ける。こちらは公田笠間トンネル(1・8`、鹿島・竹中土木・佐藤工業JVで建設中)の終点方面に当たる場所で、地下5階地上4階建ての施設を計画。地下に集じん装置と風路、地上に送風機・制御機器・メンテナンスヤードを配置し、下り線トンネル内の空気のみを2系統で集じんして同系統のまま高さ45bの換気塔から放出する。先行して19年度に土留め工事をスタートさせた。
提供:建通新聞社