東北地方整備局湯沢河川国道事務所は25日、東北中央自動車道「真室川雄勝道路」整備で計画している雄勝地区トンネルの詳細設計業務を8月5日の開札で公告した。対象となるトンネルは本県側の2カ所(L1,923m、L137m)となっており、工事の発注時期は現時点で未定だが、WTO案件として発注する見通し。
真室川雄勝道路は、「及位〜上院内」間の延長約7,200m(W13.5m)で、区間内には構造物としてトンネル4カ所と橋梁4カ所を予定している。総事業費は約247億円。
このうち、本県側の区間は延長4,000m規模。橋梁4カ所(新矢込橋L95m、インター橋L40m、新雄勝川橋L135m、ボックスカルバート予定L50m)やトンネル3カ所(L1,923m、L137m、県境部L1,260m)、(仮称)上院内ICなどの整備を予定している。なお、県境部に整備する新及位トンネルの詳細設計については、山形河川国道事務所がダイヤコンサルタントに委託している。
今年度は、道路設計の基礎資料とするための地質調査を27日、道路詳細設計を7月11日、新矢込橋の詳細設計を同月18日にそれぞれ開札。また、今後の補正予算次第では、新雄勝川橋の詳細設計にも着手できればとしている。
同事務所では、用地調査を踏まえた地権者対象の説明会を実施済みで、今後は契約に向けて交渉を進めていく。来年度で用地交渉を本格的に進め、動向を見ながらインター橋の予備設計やボックスカルバートの詳細設計を委託するほか、工事用道路などの工事にも着手したい考え。
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秋田建設工業新聞社