倉敷市は、平成30年7月豪雨で被災した真備図書館について、災害復旧工事の一般競争入札を9月にも公告する。建築・電気設備・機械設備の3分離での発注となる見通し。
真備図書館は、7月豪雨で水位が3・5bにまで達し、1階は完全に水没、2階も床上浸水した。1階に配置されていた約12万7000冊の図書は全損し、事務所の天井が剥げ落ちるなどの被害が生じた。
工事内容は、躯体部分を残し内外装の大規模修繕を行い、電気設備、空調設備、エレベーターを復旧する。その他、書架を再整備する他、1〜2階の浸水部分の消毒も行う。併せて、授乳室なども設置する予定。施設の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1776平方b。所在地は真備町箭田47ノ1で、東側にはマービーふれあいセンターが隣接している。
設計はリスプ(倉敷市)が6月末の納期で担当。
市は、6月補正予算に災害復旧事業費として総額4億3000万円を計上。このうち、2020年度の債務負担行為として2億5800万円を設定した。今後、完了した設計を基に内部で精査し、9月にも工事を発注。12月議会で承認を得て、2020年1月に着工する。同年12月に工事を完了させ、図書や備品を納入、21年2月のオープンを目指す。
「提供:建通新聞社」