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建通新聞社(中部)
2019/06/26

【愛知】名管 中期計画案 ガーデンふ頭は事業化迄

 名古屋港管理組合は、2023年度までの中期経営計画中間案をまとめた。飛島ふ頭・金城ふ頭の再編改良を計画期間内に完了させる他、ガーデンふ頭再開発は事業者選定・事業化を実施する目標を設定した。パブリックコメント手続きを経て、11月に策定する予定だ。
 名古屋港の▽国際競争力・産業競争力の強化▽防災・保安対策の充実▽にぎわいのある親しまれる港づくり―の3政策を実現するため、本年度から5年間の各政策の重点施策と各施策を設定した。
 各政策の重点施策を見ると、国際競争力・産業競争力の強化では、飛島・金城ふ頭の各再編改良事業について、飛島ふ頭は23年度まで、金城ふ頭は21年度までに岸壁改良(金城ふ頭は岸壁新設)と泊地整備(金城ふ頭は航路泊地整備まで)を完了させる。その他の施策には▽新たな土砂処分場の確保▽ポートアイランドの利活用に向けた在り方検討▽情報通信技術を活用したコンテナターミナルの生産性向上▽愛知県内3港連携・伊勢湾広域連携―を挙げた。
 地震・津波対策では、防潮壁整備整備と大江川地区の防潮壁新設を重点施策に設定。防潮壁は、築地東ふ頭地区、大手・中川口地区、大江ふ頭地区、昭和ふ頭地区、潮見ふ頭地区の各地区合計で延長約2・6`を5年間に整備する。大江川の防潮壁設置では、本年度に基本設計に着手。事業採択、設計・整備までを完了させる方針を示した。
 ガーデンふ頭再開発は、多くの人を呼び込むにぎわいの創出と埠頭で長時間滞在できるくつろぎの場の提供を基本方針とし、再開発事業の事業者選定・事業化までを行う。また、中川運河は水辺に親しむ機会を創り出すため、覆砂を実施する。18年度までに現況調査を行っており、今後、計画検討、設計、施工までを進める計画だ。
 再生可能エネルギーの利用拡大やLNGバンカリング拠点形成などによる港湾活動のグリーン化は、次期中期計画から計画を本格化させる。新たな再生可能エネルギー施策は、計画検討、設計、施工を実施する方針。LNG燃料船の入港を促進させ、5年後には年間81隻が入港する港とする目標を掲げた。

提供:建通新聞社