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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/06/07

【茨城】石岡市が19年度予算案再上程/防災無線整備に2カ年7・7億円

 石岡市(今泉文彦市長)は、2019年第1回市議会定例会で否決となった19年度の一般会計当初予算案を減額し、6月4日開会の第2回定例会に再上程した。主なものでは、防災行政無線更新および戸別受信機配備事業に2カ年継続費で7億7420万円、総合支所庁舎有効活用推進事業に1419万2000円、子どもの森整備推進事業に198万円を計上。合併市町村幹線道路緊急整備支援事業には3億7643万1000円を盛り込んでいる。
 一般会計の総額は332億3080万4000円で、前年度比3・7%の増。普通建設事業費は、庁舎建設事業などの減額により同29・9%減の34億6254万5000円となる。議会最終日は6月26日。
 防災行政無線事業は、八郷地区の子局24基のデジタル化および石岡地区の約2万世帯と八郷地区の約7000世帯に戸別受信機を貸与するもの。
 2カ年継続費で7億7420万円(19年度=3億2117万3000円、20年度=4億5302万7000円)を設定。予算案が承認されれば、7月にも指名競争入札で発注する見通し。
 1月に供用開始した新庁舎では現在、外構工事2工区(仮設庁舎解体など)を施工中で、9月末までに竣工予定。そのほか新庁舎附帯工事に3424万円を充て、敷地内に喫煙所を2棟新設したり、駐輪場を増設したりする。
 八郷総合支所では、空きスペースの有効活用に取り掛かる。2階に図書館を整備するほか、4階の旧議場をミニコンサートなどに使える多目的スペースに改修する考え。基本設計に385万円、実施設計に913万円を配分。
 「子どもの森」は保育所や児童館、子育て世代包括支援センターなどの複数施設からなる子育て支援拠点。
 前回の予算案では、石岡駅周辺に整備するとし、設計費や地質調査費、測量費を予算化していたが、説明が不十分といった意見が出たため、今補正では調査委託料198万円にとどめた。同調査で候補地を数カ所上げるようだ。
 そのほか、八郷の葦穂地区公民館の耐震補強工事に1942万6000円、瓦会地区公民館の耐震設計に492万7000円。
 新規の滞在型観光施設整備調査事業では、一般財団法人地方自治研究機構への負担金として400万円を充当。15年度に策定した基本計画を基に各候補地の長所と短所を比較し、候補地の絞り込みとニーズ調査などを実施する。
 石岡消防署の愛郷橋出張所の移転改築事業では、実施設計に1000万円、測量調査に460万円、用地購入に1865万4000円を計上。
 学校関係では、全中学校5校の特別教室への空調整備に向けた基本設計に222万3000円、実施設計に777万7000円とした。
 道路関係では、合併市町村幹線道路緊急整備支援事業に3億7643万1000円。そのうち改良工事費は1億6455万9000円で、駅前東ノ辻線、貝地高浜線、上林上曽線の3路線が対象。
 集落道路などの排水整備や舗装新設を行う一般市道整備事業には2億5579万4000円を充当。このうち工事費は1億6276万円。
 幹線道路を改良するための地方道路等整備事業には1億8080万円。工事費は1億4520万円で、対象は三村、根当、柏原、下林、真家、仏生寺など13路線。
 橋梁維持費は3400万円で、60橋の定期点検を行う。
 排水路整備事業には1億10万円を付け、そのうち7050万円で東石岡1丁目、石川、半ノ木、高浜など17カ所の工事を予定する。
 石岡市上曽と桜川市真壁町山尾を結ぶ上曽トンネルの整備事業では、県に対する整備委託料として15億4900万円を措置している。