京都市上京区の京都府立医科大学附属病院敷地に計画されている「(仮称)ローム記念BNCT研究センター」について、8月1日に着工し、令和2年8月31日に完成する予定。設計・施工は清水建設関西支店(大阪市中央区)。
京都府、ローム梶i京都市右京区)、府立医大、福島SiC応用技研鰍フ4者が平成28年11月にローム記念BNCT研究センターの建設で覚書を締結。ロームが建物を建設し、府に寄付する。
BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)は、患者に点滴で投与したホウ素薬剤をがん細胞が取り込み、照射した中性子線とホウ素が反応し、がん細胞を破壊する仕組みの放射線療法。
ローム記念BNCT研究センターは、府立医科大学附属病院の北病棟解体跡地(=写真)に増築する。増築棟はRC造地下1階地上2階建、延1552・77u(建築面積735・85u)。地下1階が医療機器エリア等、1階が治療関連・事務エリア、BNCT関連エリア、2階が研究エリアとする予定。建築物の高さは10・336m。エレベーターは1基。
増築棟と永守記念最先端がん治療研究センター、府立医大附属病院の既存病棟の3棟が既存地下通路で往来できるよう一部地下工事も行う。
計画地は京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465。