三朝町は、同町三朝で計画している熱気浴施設の新築工事を8月頃にも発注する。約1億1000万円を投じ、温泉資源を活用した観光拠点施設を充実させる。
三朝町の熱気浴施設は、1920年に三朝温泉街に開設。免疫力や自然治癒力を高める効果があるとされ、県内外から多くの利用者があったが、2016年の鳥取県中部地震で建物が被災。営業を続けることが困難となったため、建物を所有する岡山大学は建物を取り壊し、町に土地を売却した。
しかし、地元住民や観光客からは熱気浴施設の利用再開を熱望する声が多く、同町では、施設の新築を検討。地下の鉱泉はそのまま活用できることが判明し、同敷地内に新しくラドン熱気浴施設を建設することに決めた。
同町がアーク設計工房に委託していた実施設計業務は、7月末までに完了する見込み。順調にいけば8月にも工事発注し、8〜9月に入札して仮契約を締結。9月議会で工事請負承認を得て着工する。20年3月末までの完成を目指しており、オープンは20年4月を予定している。
日刊建設工業新聞