肝付町は、高山温泉ドームの大規模改修を計画している。これまでに基本設計(寺石設計)を完了しているが、2019年度は一部計画を見直すための実施設計を予定。遅くとも9月までには工事発注したい考えで、20年2月の完成を目指す。6月補正予算に工事請負費2億7300万円、委託料1125万円を盛り込んだ。
同施設(新富5590−35)の建物規模は、RC造平屋建て1608u(1999年建設)。家族風呂や幼児湯、露天風呂など多くの浴槽を備える。ただ、利用者が減少傾向にあることから、規模のコンパクト化を含めた内部改修を行うほか、老朽化した配管・機械設備の更新を進める。
工事費の縮小を図るため、宴会等の大人数に対応するため予定している厨房施設拡充について計画の見直しを実施。委託料のうち、280万円を充て実施設計(約3カ月)を進めるもようで、工事は厨房施設と温泉施設の分離発注も視野に入れている。
このほか町は、コスモピア内之浦の大規模改修も計画。設計は三宅建築設計事務所で終えており、財政状況を見ながら早ければ来年度にも着工したい方針だ。
建物規模はRC造4階建4710u(1997年建設)。吹き抜けのエントランスホールロビーや4タイプの客室、大宴会場等を備えているが、築20年以上が経過していることから入浴施設等の配管を再整備するほか、各部屋の内装や床、壁などを改修し魅力向上を図る。