名古屋市緑政土木局は、中村区の横井山緑地のリニューアル整備で2019年度、東中央入り口の北側エリアの整備を開始するとともに、公園西側地域の実施設計をまとめる考えだ。20年度以降に東中央入り口付近の園路拡幅やテニスコート改修などを進める計画。
横井山緑地の全体面積は3・84f。桜の名所で噴水広場や遊具広場、健康散策園路、健康遊具、テニスコート、多目的広場などを配置している。樹木が高木化して園内が暗い、見通しが悪いといった課題があり、リニューアル整備を行う。
19年度の整備は、東中央入り口の西側に配置している健康遊具エリアのリニューアルを実施する。健康遊具が老朽化や時代に合わなくなっているため、遊具を交換するとともに、健康遊具エリアを公園東側道路沿いの北側エリアを対象に拡張する。東側道路沿いに拡張するエリアの面積は約1000平方b。樹木を伐採して見通しをよくする他、東中央入り口から続く園路沿いを芝生広場化する。芝生広場の面積も約1000平方b。健康遊具の新設は5基で、既設を継続して使用する3基と合わせ全体は8基になる。本年度の整備工事は第2四半期に発注する。工期は6カ月間。
20年度以降のリニューアルでは、緑地内に所在するコミュニティーセンターと緑地が災害時でも利用できるよう、園路拡幅工などを行う。園路拡幅は、東中央入り口から噴水広場に向かう園路が現況幅員5bを8bに、コミュニティーセンター西側の園路は現況最大8bを最大10bとする。
噴水広場エリアは、六角形に配置している植栽を撤去する他、石張り舗装から脱色アスファルト舗装に改良する。また、噴水広場南側の遊具エリアは、遊具を年齢帯別に再配置するリニューアルを計画する。テニスコート(現況ハードコート)の改修は、同じハードコートにやり換える。
その他、遊具エリアと南側で隣接する多目的広場の境界部にある植栽帯を撤去して、共用して利用できるスペースを拡充する改修を計画する。テニスコート付近のトイレのやり換えも実施するが、工事はリニューアル整備の最終段階となる見込み。
本年度に実施設計を行う緑地西側の面積は約1・34f。桜並木などの緑地区域。桜をはじめ、樹木を適切な密度に改善させるとともに、副次的に公園内の見通しをよくするための詳細を決める。公園東側リニューアルの後に着手する計画。
同公園のリニューアル整備は▽子どもが安全に楽しめる▽多世代が交流できる▽スポーツに親しめる▽樹林再生▽災害時に公園利用できる―といった基本方針で取り組む。
提供:建通新聞社