県中部総合事務所農林局は、久米ヶ原3期地区特定管水路特別対策事業に伴う最初の管路工事に着手する。今年度に予定している1億5000万円の整備費を近く予算化し、倉吉市服部地区などの支線4号配水路を中心にした管路工事を3工区に分けて今秋までに発注する見通し。
県内有数の農業地帯である倉吉市の久米ヶ原地域は、石綿管を利用した水路が使われており、老朽化によって管路が漏水。道路の陥没も見られる。このため、倉吉市福田地区、服部地区などでは7〜8年前から整備を続けている。これまでに第1期地区と2期地区の整備が昨年度までに完了。19年度からは総事業費7億円を投じて新たなエリアで整備を進める。
3期地区は、桜ため池側の1号幹線配水路を中心に、2号、4号、5号支線配水路の管路を更新することにしており、全体の延長は4500b程度。これまでに調査や詳細設計を終えている。
今年度に発注する工事は、支線4号配水路1工区が石綿管の撤去と更新が384b。2工区も384bの撤去と更新。3工区が386bの撤去と更新を予定しており、概算工事費は各工区とも5000万円程度。同局では、6月県議会で予算を補正。早ければ7月から8月にかけて工事を発注する考え。
日刊建設工業新聞