高知市は、桂浜公園にある民間所有の土産物店4棟の耐震診断を三建設計(高知市)に委託した。11月中に耐震補強の概略計画案を策定し、概算工事費を算出する。
市では、概算工事費の結果を踏まえ不動産鑑定料とも比較検討しながら2019年度末をメドに今後の方向性を出す考え。現時点では、施設を市が買い取り、耐震補強工事を実施したうえで、完成後指定管理者を新たに募ることを視野に入れている。
対象施設と規模は、1980年10月建築の桂浜公園みやげ品センターのA棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ499平方b、B棟が同造2階建て延べ1216平方b、C棟が同造2階建て延べ778平方b。71年建築(01年増改築)の黒岩観光みやげ品センターが鉄骨造地下1階地上2階建て延べ441平方b(うち旧耐震部分335平方b)。
市は、施設全体の老朽化が進む桂浜公園の再整備に向け、整備手法や運営方法の検討を進めている。当初は6月までに方針をまとめる予定だったが、耐震診断の入札が不調だったこともあり、先延ばしとなった。
提供:建通新聞社